恒例になりました突撃隣のNPO。
っておぃ!1回目じゃないか!全然恒例じゃねーよ!
そうです、りそーるでは気になった活動家やNPOにはガンガン会いに行って私たちがマネできることや学ぶべき部分をしっかりと勉強してこようというコンセプトにて、NPOを運営している方に突撃インタビューに行くコーナーを設けてます。
記念すべき第1回目の取材先は。「特定非営利活動法人全日本製造業コマ大戦協会」理事長の緑川賢司さんです。齋藤理事長と北原で伺ってきました。
緑川賢司
(みどりかわ けんじ)
profile
出身地 横浜市
生まれ 1967 年
株式会社 ミナロ 代表取締役
OCASILA inc. 代表取締役
NPO 法人 全日本製造業コマ大戦協会 理事長
全日本製造業コマ大戦協会は
(1)経済活動の活性化を図る活動(2)科学技術の振興を図る活動(3)職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
を目的として活動しているNPO法人なんです。
知る人ぞ知るあのコマ大戦の運営元であり発起人が理事長の緑川さんなんです。
早速ですが、私たちりそーるが伺いたいことは2つあります。ひとつめはイベント開催の上で大変な役割のひとつである「スポンサー集め」ふたつめはなぜNPO法人を設立したのか。これを緑川理事長に伺ってみました。
北原
「実際にスポンサーや協賛を集うって大変じゃないですか?どのように行ってるのですか」
大変だねー。どうやってお願いするのかってのはやっぱり1人1人、1社1社直接お願いしてるね。直接会ってお願いできる人には会ってお願いするし、会えない人には電話、メール、Facebookのメッセンジャーを使ったりしてね。Facebookの場合は既に会ったことのある人だから使いやすいのもあるね、7割近くはFacebookメッセンジャーを使ってお願いしてるなじゃないかなー。
齋藤
実際には協賛金だけじゃなくて共催、協力、後援もものすごい企業や団体が入ってますよね。あれも拝見して驚きました。
ありがたいよねー。総務省とかは以前表彰してもらってそれからは本当にお世話になってるし、その他の企業や団体のみなさんにも感謝してる。我々のやりたい事、したい世の中にそれだけ共感してくれているってことだよね。本当にありがたい。
齋藤
コマ大戦の魅力ってすごいんですね。
コマ大戦はね、コマ自体は企画の範囲内ならばどんなに最先端の技術を駆使してでも作れるんだけどね大戦の時にそのコマを回すのは人の手、もっと言えば指先なんだよね。つまり勝負の瞬間は人間の気持ちや指先の感覚これが勝敗を決するところが面白いんだよ。コマ自体は最強のコマを作ってもそのコマを回す人間がものすごく緊張していて回す動作が練習のようにいかなければ負けてしまうし。このアナログ感が面白さに繋がってると思う。製造業も同じでどれだけIoTが進んだり、機械や材料が進化して行ってもそれを操るのは人であってその人の考え方や技術が合わさってものづくりになってるしね。
北原
それも社をあげてチャレンジしてる企業が多いと聞きますからね。企業で考えれば直接収益には繋がらないことに会社一丸となってチャレンジするなんて考えられないですよ一般的には。
その辺も特徴があってね、やっぱり参加してくる企業は経営者が前向きなんだよね。コマ大戦への参加をきっかけに会社に新たな風を吹かせたいとか、コマ大戦への参加が経営者の成長にも繋がってるとか根拠はいろいろだけど。
齋藤
コマ大戦をきっかけに出場した企業に若い人が就職したとかもありましたよね?
あったね。今では他にも就職希望者の話は出ていると思うけど、ある青年がコマ大戦に出場して対戦して負けた相手の会社に就職希望を出した話は興味深かったね。コマ大戦をプラットフォームとして製造業の採用難も払しょくできたらって狙いもあったから余計に印象に残ってるよね。
北原
「NPO法人を設立したきっかけはなんだったんですか?」
それはね、おかげさまで全国規模になって来たコマ大戦の「ルール作り」の為と「意思決定」のためのふたつだよ。コマ大戦が始まって運営者が全国に広がって100人以上になって来た時に任意団体の「協会組織」では収拾がつかなくなってきたからね。NPO法人を設立するに当たっては全国行脚して設立を説明して回ったしなぜNPO法人なのかも説いてきたつもりだよ。あとは、任意団体だと寄付とか協賛ももらえないケースもあったから法人格が必要っていう部分もあるね。もともと「どれだけ楽しく本気になれるか」でスタートしたコマ大戦だからルールだとか意思決定だとかは急に杓子定規になった感もあって色々大変だったけどね。
全日本コマ大戦という製造業が「どれだけ楽しく本気になれるか」を追求した催しをスタートさせた緑川さんの場合、必要に迫られてのNPO法人設立だったのがよくわかりました。そしてNPO法人を設立する際には「なぜ一般社団ではなくてNPO法人なのか」をしっかりと説明するために全国行脚してまで設立したということがよくわかりました。
後篇では、取材に伺った齋藤理事長や北原が個人的に気になった部分を掘り下げちゃいます。後篇へ続く。