前篇ではど全日本製造業コマ大戦協会がどのような経緯でNPO法人化されたのか、その後運営はどのように行っているのかを聞きました。
後篇ではインタビューに伺った齋藤と北原が個人的に聞きたい事を中心にお聞きしてみました。
齋藤
4月1日に横浜で全国大会が行われますよね?あの大会ってどのくらいの人数で運営しているんですか?
運営ね。10人~20人規模かな。
齋藤
えーーっ!そんなに少ないんですか?その人数でできちゃうんですか?
そうそう。実際にはコマ大戦の行事はNPOから派遣するし、会場整備やその他諸々の運営する人数はそんなもんだよ。
齋藤
50,000人を集めるのにその人数で賄えるなんてスゴイですねー。
実際にコマ大戦を見てもらうのと、コマ大戦というイベントに興味を持ってもらって足を運んでくれればそれだけで十分にありがたいからね。ステージを組んだりステージの運営はするのはプロにお願いしてるしね。以前、世界大会の時にステージをプロに任せたら本当に楽でしっかりと盛り上がってるんだよね。もちろん費用が自分たちでやるよりも大きくかかるからその分の運営費増はやむお得ないけどね。だから毎回プロに頼むのも難しい面もあるけどやっぱりプロに頼みたいよねできるだけ。
北原
みどりかわさんも中小企業の経営者だと思うんですけど、中小企業にとって地域や業界への貢献って言うのはどう考えてますか?
中小企業は地域や業界に貢献しないと生き残れないと思ってる。ウチの会社もこの場所で開業して地域の活動や集まりに顔を出して顔と名前を知ってもらうことから始めたし。あそこの〇〇やってる〇〇さんとならないとね。コマ大戦だって今や人を集められる取組になっているから地域のイベントや商業施設のイベントでコマ大戦をやりたいというありがたい話も増えてきているよ。
北原
例えばここから遠い場所からコマ大戦をやりたいってオファーがあっても運営する人間を遠くまで送り込むと旅費とかがかなりかかって大変じゃないんですか?
そこはスケールメリットだね。今やコマ大戦は全国組織だから最寄りの運営できる部隊が行くことで必要経費は最小限にできるよね。
北原
確かにコマ大戦は子供がやっても面白うですもんねー。
うん。今では子供コマ大戦も開催していてあれも盛り上がってるよね。子供から大人までが楽しめるからこれだけ全国に広がってるのもあると思うし、地域のイベントでコマ大戦を活用してもらえれば我々の活動が地域社会の役に立っている。その先に製造業の面白さが子供たちにも伝わっていればさらに良いよね。
齋藤
我々を含む、若い経営者に先輩経営者から伝えたい事はありますか?
あんまり偉そうなことは言えないなー。
齋藤
そこを何とか!これだけ面白いことをやっているみどりかわさんだからこそ一言お願いします!
自分自身が何をやったかというと、中を変えたかったら外で名前を売ろうと思ってやってきた。目の前の人を変えたいんであれば外に出て名前を売る。逆輸入じゃないけど、業界内、地域内であーじゃないこーじゃない言ってもみんなが理解してくれない共感してくれないと感じるなら外に出て自分の考えがどれだけ人を惹きつけるのか、どれだけ共感をもらえるのかを試して外で有名になったり名声を得ると中の人たちは自然と「あの人に聞いてみよう」「あの人に手伝ってもらおう」と自然と声が掛かるようになる。
あとは、あきらめずに進むこと。
齋藤
From vision to reality!ですね。
まさにその通り、「ビジョンを現実に」だよ。
北原
私はみどりかわさんとお話を伺っていると似ている匂いがするのですが、ちょっとプライベートな部分を掘り下げてみても良いですか?
それは、一緒に呑んだときにでも(笑)
北原
ずこーーーっ!やっぱりか。
それでは質問を変えて、みどりかわさんが経営する会社の一つにOCASILA株式会社というのがありますよね。OCASILA株式会社はどのような事業をされているんですか?
OCASILAはね、製造業の販路づくりをやっているんだよ。日本の製造業が作ったモノを国内や世界に売って行く。価格競争に巻き込まれない次元の製品をね
北原
それは夢がありますね、次世代にとっても貴重なプラットフォームですしね。製造業を目指す人が増えてきた時にはOCASILAの販路づくりが必ず役に立ちますよね。
NPO法人設立のお話しを伺いに行ったにも関わらず、個人的に興味の湧いた中小企業のあり方や経営姿勢までを独自の目線でお話ししてくれた緑川さん、横浜市金沢区で行ったインタビューは横浜、神奈川を超えて日本全国に活動を広げる全日本製造業コマ大戦協会のスケールメリットを学ぶことができました。緑川さんありがとうございました。
NPO法人全日本製造業コマ大戦協会